根津式介護技術を世界へ
世界の少子高齢化・介護問題を解決するために世界各国に根津式介護技術を取り入れた介護専門学校を設立。世界トップクラスの介護士・機能回復訓練士を育成し介護の標準化を行っていきます。
<行動目標>
- 各国に介護専門学校を設立し、根津式介護技術を普及定着
- 埼玉医科大学と各国病院・大学と介護プロジェクトにおいて提携
- 根津式介護技術の論文を発表し、エビデンスを強化
日本はわずか24年で、65歳以上の人口が全国民の17%を占め、有史以来初めての少子高齢化の波にさらされ、介護の問題に直面しました。否が応でも介護の問題を解決しなければならず、試行錯誤しながら問題解決を行い、世界最高の介護保険制度と老人ホーム設立など介護インフラ整備を成し得ました。
日本の介護インフラ整備の立役者であり、世界で初めて医療エビデンスを持った介護技術を編み出した私のことが目に留まり、2022年から23年にかけて、根津式介護技術を、モナコ、ドバイ、そしてサウジアラビアで紹介する機会に恵まれました。モナコは実は平均年齢でみると日本が48.75歳であるのに対して54.46歳と日本を大きく上回り、世界一平均年齢が高い国です。従って、高齢者に対する介護の問題をどの国よりも抱えており、モナコはヨーロッパにおける介護立国を目指しています。今後、モナコに根津式介護技術の学校を設立し、ヘルパーも養成していくことが決まっております。
実際にモナコでは、私よりゆうに頭2つは大きい、身長2メートル超の男性を要介護者のモデルとして、私が介助動作を実演しました。見ていた人はきっと「本当にこんな大男を動かせるのか?」と半信半疑だったでしょう。ところが、私がモデルを軽々とベッドから起こして見せたので、「ミラクル!(奇跡だ!)」と驚きの声が上がりました。自分よりはるかに体格のいいモデルを動かすことができたのは、私が力持ちだからでしょうか?とんでもありません。私は30代後半のときに脳梗塞にかかり、左半身に麻痺が残りました。そして60代の今、がんのステージ4で闘病中という過酷な経験をしています。見た目は普通に生活しているように見えますが、病気や治療の影響で、およそ腕力とは縁遠くなり、両手にはもうほとんど握力が残っていません。左手は脳梗塞の後遺症で握力を失っており、右手は右大胸筋を移植する緊急手術を行ったため右手の握力も失いました。それほど非力でも、ポイントを理解して行えば身体介助は可能です。腕力に頼る必要など、まったくないのです。
根津式介護技術は、私と同じくらい非力な人でもできる、余計な力がいらない身体介助です。力がいらない、ということは、体を(とくに腰を)痛めにくいということでもあります。力まかせの介助は腰痛の原因になりますが、根津式介護技術を正しく行えば、腰にかかる負担はほとんどなくなるでしょう。実際、私はこれまで研修などで何度も介助動作を実演してきましたが、腰痛になったことは一度もありません。世界中のどの国においても、いまだに力まかせの介護が行われており、介助者にも、介助される人(利用者)にも大きな負担となっています。私の技術が日本各地へ、そして海外へ広まって、皆さんの助けになればと願っています。